白内障予防に役立つ栄養素
白内障の予防に効果のある栄養素というと、強い抗酸化作用があり、緑黄色野菜に含まれている「ルテイン」が有名です。
また、ルテインと一緒に、抗酸化作用に優れた「ビタミンC」を摂るとより効果的なので、野菜や果物を毎日バランス良く摂取することが大切です。
眼に良いとして広く知られているルテインですが、それ以外にも、白内障予防に効果的な栄養素があるので紹介します。
・アスタキサンチン
「アスタキサンチン」は、カロテノイドという色素の一種で、サケやタイ、イクラ、エビ、カニなどの赤色の魚介類に多く、特徴として、強い抗酸化力をもっています。
そのため、活性酸素による眼の老化現象を予防したり進行を遅らせる効果があります。
白内障の予防のためにアスタキサンチンを摂取するのなら、1日1~2mg(紅鮭の場合は80g)を目安に摂りましょう。
また、白内障の改善をサポートするためには、1日6㎎(紅鮭なら切り身で2切れ)を目安にしましょう。
・リコピン
トマトに多く含まれる「リコピン」も、白内障予防に役立つ効果があります。
リコピンもカロテノイドの一種で、活性酸素を除去する強い力をもち、水晶体を守ります。
リコピンは、油に溶ける性質があるので、より吸収しやすくするためには、オリーブオイルなどの油脂を使って料理することをおすすめします。
また、リコピンを多く含むトマトの場合、熟していないトマトよりも、完熟したトマトの方が10倍もリコピンが多く含まれると言われているので、スーパーへ買いに行く時は、完熟トマトを選びましょう。
・DHA
魚の油「DHA」も白内障予防に役立ちます。
DHAは、サンマやサバ、アジなどの青魚に多く含まれる脂肪酸の一種で、網膜には欠かすことのできない栄養素です。
青魚からDHAを食事から多く摂取するには、網焼きだと大切なDHAが落ちてしまうので、新鮮なものを生のままお刺身で食べたり、ホイル焼きで油を逃がさないようにしたり、DHAをできるだけ多く摂れるように工夫して調理しましょう。
白内障は、予防のために何も対策していないと、加齢によってほとんどの人が発症してしまいます。
しかも、発症しても自覚症状がないので、異変を感じた時には、手術が必要なほど進行していることも多くあります。
そのため、毎日の食事の中で、ルテインやアスタキサンチン、リコピン、DHAを意識して食べるように心がけてください。
また、眼の見え方に異変を感じたら、早めに眼科を受診しましょう。