毎日歩いて白内障予防
白内障を予防するために大切なことに、習慣的に運動を行うことがあります。
運動は、健康的な身体づくりには重要ですが、白内障の発症や進行を予防したりするのにも効果的なのです。
血液の流れが悪いと、体中にさまざまな病気を招く可能性が高まるので、眼にも不調が起こります。
実際に、白内障にかかった方の眼底の毛細血管を調べてみると、ドロドロとした血液になり、血液の流れが悪い方が多いこともわかっています。
このことからも、白内障など眼の不調を改善させるには、食生活や運動、睡眠といった生活面から、毛細血管の血流を促す対策を取ることが大切なのです。
眼の毛細血管の血流を良くするには、毎日よく歩くことも大事です。
習慣的に歩くことで、眼の毛細血管の働きを活性化させて、徐々に血流が促されると考えられています。
そして、眼のさまざまな部分に新鮮な酸素や栄養が運ばれ、蓄積された老廃物も取り除かれるので、視神経なども活性化されるのです。
目安としては1日1万3000歩ですが、これまであまり歩いたことがない方は、最初はきついと感じるかもしれません。
その場合は、目標に達せなくても、1万3000歩を目指して少しずつ増やしていくことを毎日続ければOKです。
また、1万3000歩という数字だけ聞くと「大変そう!」と思う方もいらっしゃるでしょうが、続けていくうちに慣れて、歩くことが気持ち良くなってきます。
外を歩く際に注意してほしいことは、紫外線を浴びると白内障を悪化させてしまうので、帽子やサングラスなどで紫外線をできるだけ浴びない対策をして、日陰の多い場所を歩きましょう。
一度に長い距離を歩かなくても、トータルして1万3000歩になれば良いのです。
そのため、早朝の澄んだ空気を感じながら歩いて、お昼ご飯を食べた後の空いた時間に歩き、夕食前に夕日を眺めながら歩くなど、1日3回に分けて、それぞれ4300歩目指して楽しみながら歩けば良いのです。
個人差はありますが、4300歩は3キロくらいの距離ですし、ゆっくりと歩けば良いので、時間の使い方を工夫すればできると思います。
それでも体力がない方や、腰や膝に痛みを感じる方などは、イスに座って足踏みするだけでも良いです。
白内障予防に効果的な足踏みのやり方は、イスに座って、膝の関節が自然な動きになるイメージで、左右の足を交互に高くなりすぎないように足踏みします。
無理な回数を行ったり、高く上げすぎたりすると、腰痛などの原因になってしまうので、できる範囲で行いましょう。